創業者・川元澄治郎は1909 (明治42)年、大分県の佐伯市(当時は東上浦村)で生まれました。1926(大正15)年には、九州の国鉄久大本線の野矢近辺で鉄道工事に従事したといいます。当時は17歳でした。その後、全国各地で鉄道工事に従事し、やがて1932 (昭和7)年には旧満州へ。24歳でしたが、すでに親方としてトンネル工事を指揮していました。戦後、苦労して引き揚げ、炭鉱の坑道掘りに業績を上げます。それが縁で大成建設の協力会社へと歩を進めます。北海道進出は1961年のこと。その後、道内各地で工事を請け負い、1965年に会社設立となりました。
1969年、二代目の川元正明が社長に就任します。1972年には、本社を岩見沢市から現在の函館市に移転し、青函トンネル工事に全力を注ぎました。正明は大成建設の社員とともにヨーロッパ視察などにも参加。強力な人員体制を敷いて、世紀の事業に取り組んだのです。異常出水が繰り返されるなど、まさに命がけの現場でしたが、この事業が当社の飛躍をもたらしました。
1981年、橋梁工事に進出しました。トンネルは道内中心でしたが、橋梁部門は全国各地の仕事を受注し、当社の経営基盤の安定と業績の広がりに寄与しています。
当社では2006年、アラブ首長国連邦(UAE)で大規模な橋梁工事を手伝うことになった経験から、海外の仕事に前もって準備をすることを決め、2011年からベトナム人技能実習生の受け入れを開始しました。
1940(昭和15)年の創業から、80周年の記念事業として、2020(令和2)年に制服を刷新。2021(令和3)年11月には新社屋の完成、2022(令和4)年3月には、旧社屋をリフォームした新社宅が完成しました。
川元建設は100年企業を目指し、新たな一歩を踏み出しました。